空気を読むウィルス

昨日はあっち(TBSの体操)行ったり、こっち(NHKのバレーボール)行ったり。
でも前回書いたように、あの応援がなければ気も散らず、しっかり3-1で伊の勝利。
あのイケメン19歳君が床で披露していた大技は(かつて内村選手が全日本で一度だけ成功した)リ・ジョンソンだったのね。
全盛期はまるで放物線を描くように宙を舞った内村選手の鉄棒の離れ業の豪快さには及ばないものの、やはり個人総合勝者にはそれまでに稼いだ得点で逃げ切りを図るより、鉄棒を得手とし最後に高得点を出して勝利する選手が似合う。(予選1位は必ず最終種目が鉄棒の最終演技者となるため)

それにしても外では緊急事態宣言下、感染者は連日うなぎ上りで過去最高を記録。イベントでの応援は「声を立てるな」、「電車内でも喋るな」と言われているのに、オリンピックだけ屋内競技の客席が「大会関係者」とやらで随分と埋まっていて、しかも歓声を上げて平然と応援している。TVの実況アナも大絶叫。

だから国民は「オリンピックはフツーにやってんだから自分達もフツーで何が悪い」となるし、余りに関係者で客席が埋め尽くされていると、その競技のチケット当選者だった人達から、そのうち「関係者は好きな席でタダ見かよ。しかもどんだけ数おんねん」とやっかまれるよ。関係者と言えど襟を正さなきゃね。

しかしコロナウィルスは空気を読む(世相に忠実に反応する)なぁ。
政府の「オリンピックが始まれば、国民はコロナのことなんか忘れるだろう」などという甘い希望的観測を打ち砕き、東京都の衛生局責任者の「いたずらに騒ぎ立てるな」という脅しも嘲笑いながら、せっせと感染拡大している。
窮した政府はとうとう「(副反応が大きく効きも悪い)アストラゼネカ社製のワクチンを若年層(40歳以上の中高年)に接種する」と言い出した。これは火に油を注ぎかねんね…秋の衆院選が楽しみだ。