人気ドラマの忖度

一昨日に始まった『ブラックペアン2』について。
ドラマは殆ど見ないんだけど、医療モノということで前シリーズをたまたま見たら面白かったので最後まで見続けた。シリーズ2も面白いと思ったけれど、ちらつく忖度が気になった。

このシリーズ2、原作三部作の2作目と3作目を今回ドラマ化するそうだけれど、この2作に渡海先生(第1シリーズで二宮氏が演じた役)は登場しない。代わりに天城という芸術肌の心臓外科医が登場する訳だけれど、普通なら別の役者を当てるところ、双子?にこじつけてまで二宮氏を再起用。旧ジャニ側が望んだか、ドラマ制作陣の発案かは知らないけれど、原作改変その1。絵図的にはもう少し背の高い役者を起用した方が良かったかと。一般的に権威・威厳≒大きいと人は考えるので。

二宮氏の演技を下手とまでは思わないけれど、公式サイトでは前作で異彩を放っていた看護師役(こちらも水谷豊・伊藤蘭夫妻の娘)と「見た目は渡海先生とそっくりだけれど、余りにも性格が異なり」反目し合うことになるとのこと。ただその「渡海先生とのキャラの違い」を二宮氏が表現し切れておらず、「何でそこまで嫌うの?」となりかねなさげ。

次は韓流の起用。
チェ・ジウ氏はともかく、日本人の「美形」の定義に当てはまらない微妙な容姿の若者。素人目に見ても決して上手いとは言い難い演技に、たどたどしい日本語(これは仕方ないが)がドラマの流れを止める。しかも今後も登場する設定のよう。原作には恐らく登場していないだろう原作改変その2。誰からのねじ込みかしらん?

そして医療コーディネーター役は毎度女子アナだしw

次週登場予定の幼女は市川團十郎の娘。芸能界デビューなんだろうなぁ(^^;
人気ドラマシリーズ故に多方面から「うちも、うちも」と横槍が入るのは理解できる。ただそれに傍目で見て分かるほどに応えていると、忖度の要求は更に強まり、ドラマの出来にも影響しそうで怖い。
同じ医療系の大人気ドラマ『ドクターX』への忖度要求も酷かったと聞く。そりゃ出演するだけで知名度上がるもんね。ただそれを突っぱねたからこそ、作品の雰囲気を損なうことなく作れた。12月に映画が公開されるそうで楽しみ。

こういうのを目にすると、政権党の議員達が「政治には金がかかるんだ」と開き直る理由も、忖度を要求したり集(たか)って来る輩が余りにも多いからなんだろうとは想像がつく。たかが1ドラマにすらこれだけなのだから。

 

今夜のBGM↓

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これは凄い。先日の『鬼滅の刃』最終話の印象的なBGMを、この人が作ってくれれば良いのにね。
0:19~がシーケンサーの画面。行(トラック)は各パート(音色)、列は時間の経過、動く縦線は現在演奏している部分を示し、その線上にある棒の音が鳴る。赤く染まっているのが概ね主旋律を取っているパートで、例えば0;34~はブラス(金管楽器)、0:42~はストリングス(弦楽器)、2:35~はコーラス(合唱)など。最近の音源はリアルだねぇ。
DTMを作るには(音声交じりのバックで流れている音楽を聴き取る)耳の良さ、音楽的な知識、どのトラックにどの音源を割り振り構成するかの音楽的センス、そして何よりこれだけの数の音符を打ち込んで調整する根気強さ(忍耐力)が必要。
ゲームBGMのHR/RMアレンジDTMの筆頭が家燃えさんなら、この方は映画・アニメサントラDTMの代表格なんだろうね。ファン数200万人て(^^;