美味しさの定義

税金の無駄が2108億円。
先に触れたアベノマスクに、捨てまくったオリ・パラスタッフ用の弁当や配布グッズ…勿体ないことこの上ない。その元凶に希望を託さねばならない国民こそ情けない。

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野党共闘は戦術的には悪くない。小選挙区では与党との接戦に持ち込み、幾つかの選挙区では与党の大物を何人か倒した(東京8区、神奈川13区の選挙民、頑張ったね(^^)。
共産党はどの選挙区にも候補者を立て、政権への批判票の一部を得(だが決して当選はしない)、ある意味他の野党の足を引っ張る訳だから、それを取り込めるという意味では正しい。ただ戦略的には失敗で、節操がないと党への信頼を失い比例区で大幅に数を減らしてしまった。
むしろ(結局財源は借金にしても)誠実に自党の公約を語った国民民主党や、喋ることに裏がないれいわ新選組の方が票を伸ばした。維新の極端で強引なやり方は好きではないけれど、とりあえず予算や自らの給料を減じ、府市民が目に付くところ(例えば地下鉄のトイレ等随分綺麗になった)には改善が見られるため票を得易い。
レンホー氏や辻元氏の様な「批判するだけ」候補はもう選ばれる時代ではなくなったのだろう。「ならばどうするのか? その政策を実現するためには何が必要で、それをどう得るのか」が問われているんだろうね。

■3日に毎年参っている高野山へ。8:00始発駅発の特急にも関わらず満席(TT
旧車体ならば満席の一列車分の乗客を全員収容できた極楽橋からのケーブルカー(2基あり片方が往路上なら、もう1基は復路上にいた)が、新車体(1基きり)は半分程度しか収容できない。よって電車を降りてゆっくり歩いたり、途中のトイレに寄っているともれなく積み残され、次(行って戻って来るのを待つから最短で10分後)に回される。ケーブルカーを降りてもさっさとバスに乗り込まないと座れない(こちらは客が多い場合は臨時バスを出してピストン輸送対応してくれるので、積み残されてもさほど待ちはしない)。
観光で行くならそこまで急く必要はないのだけれど、奥の院の読経開始時間は決まっており、10:15を逃すと次11:30。
なので特急は1両目の後方か又は2両目の前方に席を取り(1両目の出口は後ろ、2両目は前のため)、到着(9:23)少し前に車内でトイレを済ませ、さっさと降りて待っているケーブルカーの降車口付近(進行方向左側の扉が開く)に乗り込み、高野山駅着後さっさと降りて階段上って待っているバスに乗り込む。終点の奥の院前で降りて脇目も振らず歩いても到着は絶対に10時を回る。
お経を聴き終えてお守りを買い替え、裏の御廟に参ってバス停まで戻り、(行列に並んで)好物の焼餅を買って周囲を見回すと、既にどこのお食事処も大行列(TT
駅まで戻ったらケーブルの発車時刻まで20分位捻出できたので、何とか近くの食堂でうどんをかき込めた。何故14:00台に特急がないのかねぇ…もっと年を取ったら要前泊だよなぁ(^^;

観光の場合はのんびり奥の院口で降車して鬱蒼とした参道(2km)を歩くと良いかと。
年中ひんやりと心地良く、名だたる戦国武将(織田信長、豊臣家、伊達家、島津家、武田信玄と息子、上杉謙信明智光秀等々、徳川家のみ別の場所に霊台がある)の墓があって、歩くだけでも楽しい。
今年は標準語圏からの修学旅行生の団体も見かけた。来れて良かったねぇ。インバウンドはより混雑を助長するので戻って来なくても構わないけれど、上杉廟から降りて来るフランス人が居たり(何故知ってる?)、生臭ものご法度な場所なのに一様に(カツ)カレーを注文している様は面白く興味深い。

関西は日中暑い日が続いているからか紅葉はまだ(写真は極楽橋駅)↓
脱ぎ着し易いダウン系の上着がこの時期には丁度良い。山頂やケーブルで積み残され待つ間とか結構寒いので。

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大阪市内で四ツ橋筋以西は地下鉄が南北に走っていないため非常に行き辛い。
四つ橋線または京阪中之島線の最寄駅から歩くか、1時間に数本の市バスに乗るか。
今回はバス停まで歩く時間(距離)+バス待ち時間を短縮できるかも?ということで、靭公園までシェアサイクルで行ってみた。バスに乗るより20分&45円お得。自力で25分自転車をこぐ必要はあるけれど、(年若い人には)良い運動になるのでは?

このdocomo系列が運営するシェアサイクル、先日日経新聞(日経BusinessかMJ)で特集されていたけれど、10年目にして初の単年度黒字となったそうで。先日変電所からの送電がストップしたため関東圏でJRが止まった日、帰宅客が集中するポートに自転車をピストン供給し続け、普段の1.6倍の利用があったらしい。
大阪でも結構皆利用しているようで、私が25分かけて運んだ自転車も早速使われていた。もう少し「最寄りポートに0台」状態を早く解消して貰えると助かるけどね。週一位でしか補充されないので。

■靭公園(大阪のイタリアン一大集積地、次点はJR福島駅界隈)で久々にイタリアンの昼食を取り、(2系統が合流するため本数が多くなる)土佐堀通りまで歩いてバスに乗って大阪駅へ。
今年の阪急のイタリア展は寂しかった。普段ならスペースにぎっしり並んでいるのに出店数自体が少なくてスカスカ。おまけにコロナ禍で海外から呼べない&イートインが困難。ニュースにあるように国際&国内の流通が滞っているためか、店に置いてある商品自体の数も多くない。毎年グアンチャーレ(トントロの塩漬け肉)のブロック肉を買うんだけれど、店の方が「輸入が追い付いてなくて。でも大阪ではこれが良く売れるから、とりあえず切って持って来た」そうで、例年のように真空パックにもされていなかった。「(真空パックしてないから)帰ったらすぐ冷凍してね」とのこと。でも残り少なかったなぁ。土曜以降に行く方はお早めに。

■買い物を終えた後に4階のbicerin(ビチェリン)というトリノ本店のカフェへ。
イタリア中南部では大半が「バール」だけど、仏に近いトリノでは「カフェ」も多い。
阪急は13階のヴェローナが本店のTrattoria ALPOMPIERE(アル・ポンピエーレ)、5階のBVLGALI(ブルガリ)IL CAFEにこのbicerinとイタリアが本拠のレストランやカフェが3店も入っている。この中で一番リーズナブルなレストランは家族連れが一杯で雰囲気も何もあったもんじゃないけれど、ブルガリとbicerinは客単価が一般レベルではないため(ブルガリは飲み物とデザートで2,500円程度、ビチェリンは1,800円程度)、ある程度保たれてはいるし、本場の美味しさが嬉しい。

今日食べたサケル(?)というケーキも、カカオニブのプチプチザクザクした、チョコレートケーキにしては珍しい食感を濃厚なチョコレートで固め、殆ど砂糖を使っていない(ちっとも甘くない)のに「ああ美味しい」と思わせる品だった。カフェオレもミルクかしっかりフォームされており美味しかった(量は少な目)。ケーキ皿は形から恐らくジノリ↓

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ウェイター氏がセッティングしたままの状態で。小菓子が付く

日本人の「美味しい」とイタリア人のそれは少し異なる。
昼は日本人経営のイタリアンだったんだけれど、私にすれば「パスタソースをもう少し煮詰めて貰えれば」だった。あっさりした料理も多く存在する日本人的にはこれで充分美味しいのだけれど、イタリア的な感覚では少し味が薄い。
でも煮詰めてあるからこそ味が濃厚で、スプーン不要のフォークだけで纏められ、立体的で美しい盛り付けが可能になる訳で(日本のパスタはぺっちゃりした盛り付けになりがち)。あとパスタに求める食感が完全に異なる。イタリア人はアルデンテを好み、日本人はもっちり食感を好む。アルデンテは一般日本人にしたら「硬い」だよね。
ジェラートには日本人は滑らかさを好む。イタリアで人気のあるストラチャテッラという種類はバニラに削りチョコを入れたものだけれど、日本人がこれを作ると(舌触りを気にして)チョコを細かく砕き過ぎ美味しくない。あれはチョコのザクザクした食感を楽しむもので、イタリア人にはそういう感覚があることを今日のチョコレートケーキを食べていて思い出した。ローマで砂糖0のトリュフ(チョコレート菓子の方)を食べたことがあるけれど、あれもしっかり美味しかった。甘味=美味しさではないとはっとさせてくれたっけなぁ。

まぁコスパ命の大阪でどこまで受け入れられるか分からないので、撤退するまでに可能な限り行っておきたいけれど…1,800円orz