アニメ制作今昔

若い頃は創作意欲が高く、それ故DTM(DeskTop Music)や自作アニメを作りたいなと思ったものだけれど、昔は双方敷居が高かった。
前者は何かMIDI楽器を演奏して譜面に書き込ませるか、少なくとも譜面を書ける程度の知識を持ち合わせて一音一音打ち込むしかなかった。今はパーツを組み合わせるだけで自作の曲を作ることが出来る。

アニメは更に困難で、セルに一枚一枚線画を描き、裏から色を塗ってセル画にし、背景画を描いて、それを重ね合わせて1コマ1コマ撮影して作るしかなかった。

ところが今はMMD(Miku Miku Dance)というアプリを使用し、自分の動かしたいキャラの(有志制作)三次元データと、ステージ(背景というか場面)、モーション(動作のデータ)と衣装や道具などのデータを揃えるだけで手軽にアニメーションが作れるそうだ。
以前大笑いして紹介したマイケル・ジャクソンの「スリラー」を『鬼滅の刃』の鬼舞辻無残が歌っている動画もそれ。

色々と関連動画を辿って見ていると、アニメまんまの(『鬼滅の刃』はアニメのキャラデザインにかなり助けられている)高クオリティなキャラか居て、動画の作者が異なっても、クレジットされている「モデル」欄の「〇〇式✕✕✕(キャラ名)」の〇〇(三次元データ作者)欄が皆同じ「kazii」という人のもの。(上の「スリラー」はこの人作成のキャラを5体使用している。しかも全て前面に配置w)

興味が湧いて探してみると、どうやら男性のようで、ニコニコ動画にチャンネルがあった↓
https://www.nicovideo.jp/user/92341912

本当に微に入り細に入りのハイレベルで、作者本人がキャラデータ配布のサンプルとして作成している動画もセンスの良さを感じさせる。あと男性だからか、男性キャラを妙にスマートに描いたりせず、がっしりした体格なのも好印象。

kazii式煉獄さん↓
キャラ自体のみならずマント(羽織)の動きが何とも凄い↓
(コメントが邪魔なら画面下右から3番目の吹き出しマークを押せば消えます)

www.nicovideo.jp

不死川兄弟↓
これだけ似ていると、まだアニメ化されていない原作部分が描けたりもする(2:56~)
モーション元が女性の腰ふりふりのセクシー系ダンスで、風柱の兄貴は(隊服の胸元がかなり開いているからか)故意にそこを強調した(這いつくばった)部分をあてがわれているけれど、その他はカメラワークで上手く女性的な部分を隠してある。

女性の作者は女性のダンスから起こしたモーションをそのまま使用して動画を作るけれど、どうにも動きが女性的で違和感を覚えていたから、この男性的な視点での処理には好感が持てた。男性のダンスから起こしたモーションを使った動画とは明らかに違うよね。身体全体でダイナミックに踊る。男キャラなら断然こっちの方が似合う。「いっちば~ん!」は子供っぽいにしてもw

www.nicovideo.jpもうじきデータが完成しそうな主人公↓
この子の顔は意外と特徴がなくて難しそうだけれど、最後の笑顔はアニメまんま。

www.nicovideo.jp

キャラデータが配布される日が楽しみだね。
しかし曲が同じで踊っているキャラと場面が違うだけの動画がニコ動にもYouTubeにも溢れ返っている。基本音だけで良い人間(音楽好き)なので全部同じ…いやいや(^^;;;